北志賀高原よませ温泉 プチホテルパディントンハウス   <ペットと泊まれる温泉ホテル>
天国へ旅立ったクリ
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"クリ"が逝きました。
長い間、皆さんに可愛いがって頂きまして、本当にありがとうございました。

平成14年4月22日午前8時23分に他界いたいました。

翌日、4月23日 信濃川霊園にて火葬いたしました。

5月末には、パディントンにお墓ができます。


以下は、"クリ"の「大往生」を書きました。
ご興味がございましたら、読んで下さい。

"クリ"を拾ったのは、昭和60年秋だった。私の実家(埼玉)でうろうろしてところを拾った。
すぐに獣医さんに連れて行き診察してもらった。年齢は、2歳か3歳といわれた。
それ以来、どこへ行くのも一緒だった。まさか、パディントンの看板犬になるとは、想像もしなかった。
パディントンは、昭和59年12月より営業を始めたので、"クリ"は、今年20歳近くになっていました。



4月20日

"クリ"は、特に体調が悪そうではなかった。食欲は有り、昼には、パンや豆などを鼻先にもっていくと、むしゃむしゃ食べた。
(目は、3年前より歯槽膿漏が原因で、完全に見えなくなっていた。)
そして、鼻で探して、床に落ちた豆も食べた。
夕方、ロビーの取り替えたばかりの絨毯にオシッコをしてしまった。いつもより多いので、驚いた。
妻は、「外にだしてやるのが、遅かったかしら?」
(目がみえなくなってから、トイレは、外まで抱いて出してやらねばならず、1年位まえからは、階段が登れなくなっていたので、迎えに行って、抱いて来なければならなかった。
時々、お客様に中に入れてもらう事もありました。"クリ"の行動範囲は、玄関の階段下付近だけになっていました。)
その日は、長野に用事があり、夜10時頃帰った。夕食は、とってなかった。
それどころか、また、オシッコがしてあった。
妻は、「水も飲まないのにおかしいわねー。」と不思議がった。
そして、不安だった。




4月21日

翌朝、いつもより早く妻は、事務所の"クリ"の様子を見た。
すると、また、オシッコがしてあった。
「これだけしたから、もうでないわよね。」といいながら、その始末をしていた。
それから、1時間位して、また、オシッコがしてあった。
今度は、黄色い胃液のようなものも出してあった。
朝食を与えたが、とらなかった。
外は強い風と雨だった。
"クリ"愛用の赤いかっぱを着せて、何度か外へ出した。
別に具合が悪い様子ではなかった。
いつもの芝生にいないので、どうかしたのか?と探すと、道路を下に向っていた。あわてて、中に入れた。
この日は、お客様がいらしたのでその準備でしばらく"クリ"の様子を見なかった。
夕食の準備が終り、"クリ"に夕飯を与えたがとろようとしなかった。
好物のものを鼻先に持っていっても避けてしまう。
その頃から、具合が悪そうな「ワンワン、キャンキャン」が始まった。
妻が、外へ出しても"うろうろ"するだけでオシッコなどの素振りはしない。
そして、次第に後足に力が入らなくなっていた。
抱き上げると今度は、首に力が入らない。
「急にどうしたんだろー?これでは、今晩もつかなー?」と不安になった。
その夜、11時くらいから「ワンワン、キャンキャン」が始まった。
そのたびに妻は、"クリ"を励ました。
しかし、朝3時ころまで続いたので、2階のお客様に聞こえているのでは
ないかと心配になり、他の部屋に移した。すると、すやすやと寝息を立て始めた。
「これなら、大丈夫そう。でも、朝までに死んでしまうかも?」
妻は、心配そうに言った。
不安だったが、そこに、置いた。
朝6時頃、様子を見に行くと妻は先にきていた。
「今、来たところ、気持ち良さそうに寝ている。
あれから、ワンワンやったかしら?」
「もし、やっていれば、聞こえているだろう?」
私の部屋へ戻した。


"クリ"は、きちんと呼吸をしていた。
そんな"クリ"を見て、もし死んだら何処に墓をたてようか?と考えていた。
椅子に座り、裏のドックランを見て、車庫脇、あそこにしようと決めた。
あそこなら、いつでも"クリ"が見える。
お客様の朝食の準備を終え、"タロマ"が朝ごはんを要求していたので、作った。
「そうか、こんなにいらないんだ。"クリ"は、食べられない。」
"タロマ"に先あげて、やっぱり、"クリ"にもと思い、枕もとに
水と一緒に置いた。
「クリ、クリ、ご飯だよ! 大好きな、まぐろご飯だよ!」
食べるわけがないが、大きな声で励ました。
すると、いままでしっかり息をしていたが、急に弱々しい息になった。
「郁子、郁子!クリが!クリが!」と叫んだ。
2人で、「クリ!クリ!クリ!」と叫んだ。涙が止まらなかった。
心臓は、しっかり動いていた。5回ほど弱々しい呼吸をしたが、止まった。
そして、心臓がドキドキと早まり、その後ゆっくりと停止した。
2人で、「クリ!クリ!クリ!」と叫んだ。涙が止まらなかった。
とても静かに逝った。なんと、面倒をかけない逝き方か!
2人とも、「クリ、ありがとう。いままで、本当にありがとう!」を繰り返し、泣いた。
4月22日 午前8:22だった。
お客様のチェクアウトが、終り。
葬式の準備を始めた。妻がびっくりするほどの花を買ってきた。
この日のお客様の夕食を終らせると、"クリ"のサイズの棺おけを作った。
少しでも体を動かしていないと、涙がでてきてしまう。
その晩は、冷たく固くなった"クリ"の前で、2人で楽しかった思い出を語った。
まだ、息をしているようだった。
事務所の机の下で、寝ているスタイルのままだった。
「"クリ"がいたから:ペットと一緒に泊まれるホテル:が始まった。
18年前から当たり前のようにやってきたなー。」等と
"クリ"の思い出はいっぱいだった。


4月23日

翌日、初夏のような晴天だった。
"クリ"の火葬は、信濃川霊園に予約しておいた。
この日は、狂犬病の予防注射だった。玄関から出棺した。
パートの皆さんも合掌して涙をながしてくれた。車に乗せ、少し早めに出発した。
"クリ"の縄張りだった"よませスキー"を一周して、"タロマ"だけ注射を受けた。
保健所の係りの方にもう1匹は?と聞かれた。
また、涙が出てきてしまった。
20分ほどで、信濃川霊園についた。とても、景色の良い高台で、よませがよく見えた。
以前、父母の飼っていたマルチーズの"エミー"もここで火葬している。
ペット専用の火葬施設だが、人間と同じように丁寧に扱われた。
係りの方もとても親切だった。
「毛並みがいい犬ですね。まだ、息をしているようだ。」と言ってくれた。本当にそうだった。
「火葬しちゃえば、もう帰ってこないわよねー。」妻は、涙が止らなかった。
花をたくさん入れてもらい、炉に入った。
係りの方は、「これだけしてもらえば、本当に幸せですよ。」
私たちは、涙が止らなかった。
「クリ、ありがとう。いままで、本当にありがとう!また、会おうね!」を繰り返し、泣いた。
1時間ほどして、骨になった。人間と同じ、骨壷に入れて。
係りの方も一緒に合掌してくれた。
そして、車が見えなくなるまで頭を下げていた。



4月24日

"クリ"が逝って3日たった。
2人で
「"クリ"は、死ぬ直前は、手が掛からなかったねー。」と話し始めた。
「でも、元気な頃も結構わがままほうだいで、手は掛かっていたわよ。」
しかし、眼が見えなくなってからは、介護の毎日だった。
いつも気にかけていた。
私が1人の時、急なゴルフの誘いがあって、ゴルフ場まで連れていった事もあった。
眼が見えなくなってからは、今から思うと大変だった。
昨日まで当たり前のように、世話をしてきたが、慣れとは、恐ろしいものだ。

「しかし、"クリ"にとってその3年間は、なんだったんだろう?」
「きっと、まだ、わがまましたいなー。の3年だったのよ。」
「そうだね。その3年は、我々にとっても"クリ"にとっても別れの時を探す期間だったんだ。」
「それがなくて、急に眼が見えなくなった時に逝かれてたら、
今の何倍ものショックがあったわ。」
「そうか、お互いの別れを探す3年間だったのか。」
こんな、話しをした後で、
4/22の夜中、「ワンワン、キィウアン、ワンワン、キィウアン」
と鳴いていた"クリ"は、
「まだ、パディントンに居たいよー!」
「迎えは、いらないよー」と抵抗するわがままの様に思えた。
「クリ、ありがとう。いままで、本当にありがとう!また、会おうね!」

以上、"クリ"の大往生でした。ありがとうございました。
長々と下手な文章をかきましたが、今度のクリ"の大往生で、
次のように思いました。
心を分かち合ったものが無くなる事は、生物でも、機械でもとても
悲しいことだ。それは、誰でも同じだろう。
しかし、その悲しみが深ければ深いほど、次のものへの愛情が
大きくなるような気がする。




平成14年4月24日

  皆さん、本当にありがとうございました。
 

パディントンハウス
 
河西 正一、郁子、正貴












































7月7日"クリ"のお墓ができました
いつでもワンちゃんがいっぱで淋しくないようホテル裏のドッグランの片隅にクリのお墓を立てました。
生前のクリをご存知のお客様はお越しの際にはどうかお手を合わせてあげてください。


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11月2日"クリ"のお墓にも雪が積もりました
クリのお墓も雪が積もりました。いつもの冬は雪に埋まってしまうところですが、今年は雪に埋まらないようにちゃんと雪かきをしてあげようと思っています。

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